そのうえで、連れ去つれさられた責任せきにん者しゃは原発げんぱつで緊急きんきゅう事態じたいが起おきた場合ばあいに対応たいおうを指揮しきする立場たちばだと指摘してきし「彼かれの不在ふざいは原発げんぱつの安全あんぜんを確保かくほするための意思いし決定けっていに直ただちに深刻しんこくな影響えいきょうを与あたえる」として、速すみやかな解放かいほうに期待きたいを示しめしました。

また、声明せいめいでは相次あいつぐ砲撃ほうげきにより一時いちじ的てきに外部がいぶ電源でんげんを失うしなうなどしたザポリージャ原発げんぱつの周辺しゅうへんを安全あんぜんな区域くいきに設定せっていするための協議きょうぎのためグロッシ事務じむ局長きょくちょうが今週こんしゅう、ウクライナとロシアを訪おとずれる予定よていだと明あきらかにしました。

ウクライナでは、南東なんとう部ぶザポリージャ州しゅうでも市民しみんの乗のった車くるまの列れつが攻撃こうげきを受うけ、ウクライナ側がわは、9月つき30日にち、これまでに30人にんが死亡しぼうしたことを明あきらかにしています。

そのうえで「ドンバスではこの1週間しゅうかんにウクライナの旗はたがさらに掲かかげられるだろう」と述のべて、東部とうぶでのさらなる領土りょうどの奪還だっかんに強つよい意欲いよくを示しめしました。

この中なかで「基本きほん的てきな軍ぐんの補給ほきゅう物資ぶっしが不足ふそくしていたため広大こうだいな領土りょうどを放棄ほうきしてしまった」としたうえで、2週間しゅうかん前まえ、ロシア軍ぐんのゲラシモフ参謀さんぼう総長そうちょうにリマンで敗北はいぼくする可能かのう性せいを伝つたえたものの、参謀さんぼう総長そうちょうが否定ひていしたと主張しゅちょうしました。

そして「われわれの領土りょうどを守まもるためにあらゆる武器ぶきを使つかえ。個人こじん的てきな意見いけんだが、国境こっきょう地帯ちたいに戒厳かいげん令れいを敷しき、低てい出力しゅつりょくの核兵器かくへいきを使用しようするといった厳きびしい措置そちが必要ひつようだ」と主張しゅちょうしました。

カディロフ氏しは好戦こうせん的てきで、過激かげきな主張しゅちょうをすることで知しられ、プーチン大統領だいとうりょうがウクライナの4つの州しゅうの一方いっぽう的てきな併合へいごうに踏み切ふみきった直後ちょくごにロシア軍ぐんの部隊ぶたいが支配しはい地域ちいきの要衝ようしょうから撤退てったいしたことで、ロシア側がわの内部ないぶで新あらたな不ふ協和きょうわ音おんが生しょうじた形かたちです。

ウクライナ軍ぐんは、リマンへの攻勢こうせいを強つよめ、部隊ぶたいを進すすめていたことを明あきらかにしていて、ウクライナ軍ぐんがリマンを奪還だっかんした可能かのう性せいもあります。

ロシア軍ぐんが、リマンから撤退てったいしたことで、プーチン政権せいけんが目指めざす東部とうぶドンバス地域ちいきの完全かんぜん掌握しょうあくは一層いっそう困難こんなんになるものとみられます。