JLPT N1 – Reading Exercise 46

#273

以前のことですが、地元の図書館の返却ポストに誤って郵便物を「投函」してしまいました。この返却ポストの色は「グレー」でした。最近の新しい郵便ポストは「グレー」のものが増えてきましたが、それで「グレー」に「反応」してしまったのです。本物のポストは、そこから

も離れていないところに赤い色をしてありました。事の重大さに気づき、あわてて図書館の職員に電話で「1」そのことを伝え、事無きを得ました。光は人の目に入り、脳がその刺激を受けることから、「2」人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがあります。そういったことから、色は直接視覚を反応させるシンボルとして大きな効果をもっています。

(鈴木千恵子「色のとりせつ」誠文堂新光社による)

返却ポスト:図書館で借りた本などを返すための箱

事無きを得る:大きな問題にならないで済む

Try It Out!
1
「1」そのこととあるが、そのこととは何か。
1. 郵便ポストに手紙を入れたこと
2. 郵便ポストに図書館の本を入れたこと
3. 図書館の返却ポストに本を入れたこと
4. 図書館の返却ポストに手紙を入れたこと
2
「2」人は色を見て、過去の記憶が呼び起こされたり、あるものごとを連想することがありますとあるが、筆者の場合、どんな色を見て、何を連想したのか。
1. 赤色を見て、郵便ポストを連想した。
2. グレーを見て、郵便ポストを連想した。
3. 赤色を見て、図書館の返却ポストを連想した。
4. グレーを見て、図書館の返却ポズトを連想した。