JLPT N1 – Reading Exercise 121

#348

生きものは危機と遭遇しそれを乗り切ることで進化してきました。人間社会も同じです。環境変化による影響

を受けにくくするため、私たちの祖先は集団生活を始め、都市を築き文明を育ててきました。協調が社会の基本にあります。文明の初期段階では、生き延びるため、皆が協調します。しかし、生存が既定のものと思うようになると、自分さえよければいいという自己利益の最大化に走ります。結果は滅亡です。

(日本経済新聞2010年3月8日付朝刊による)

Try It Out!
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人間について、この文章からわかることは何か。
1. 環境の変化に関係なく、協調性より自己利益を追求する。
2. 生命の危機がなくなると、他者との協調性が薄れる。
3. 文明が発展するにつれて、協調性が生まれる。
4. 協調性を育てるために、集団生活をする。