JLPT N2 – Reading Exercise 3

#136

会社勤めの生活は楽だった。

楽しくはないが、楽だった。

ずっと一人で生きてきた後で、集団に入ってみると、その居心地(いごこち)の良さ、安楽さに驚くのである。一人の時は、朝目覚めて寝るまで「何をすべきか」という判断、決定を自分でしなければならない。つまり、それを「自由」というのだが、実力のない者には自由は重すぎる。一日中、選択(せんたく)と決断をし、その結果を自分一人でひき受けねばならない。

Vocabulary (19)
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1
筆者によると、なぜ会社勤めが楽だったのか。
1. 実力があれば、自由にできる部分もあるから
2. 周囲の協力が得られれば、時間を自由に使えるから
3. 自分の能力に適した仕事が与えられ無理がないから
4. 自分一人で決めることも責任を取ることもしなくてすむから