JLPT N3 – Reading Exercise 38

#130

わたしは、家の近くを毎日散歩していますが、今日はいつもと違う道を歩いてみました。ぶらぶら歩いていると、どこからか花のいいにおいがしてきました。知っている香りなのに、それがどんな花なのか思い出せませんでした。でも、そのとき自然に、昔住んでいた家のことを思い出しました。

それ」は、田舎の、広い庭がある家でした。祖父と祖母も一緒に住んでいて、にぎやかな毎日でした。隣の家の明子ちゃんという女の子と、家の裏にある山に行ったり、近くの川に行ったりして、よく一緒に遊びました。「なつかしい思い出」です。

どうしてあの時、昔住んでいた家のことを思い出したのか、わたしは不思議でした。家に帰ってから、昔の写真や祖父、祖母の写真を見ながら、しばらく考えました。そして、昔住んでいた家の庭には、春になると、白くて小さな、かわいい花がたくさん咲いていたことを思い出しました。その花は、今日道を歩いていたときの、あの花と同じ香りだったのです。

Vocabulary (29)
Try It Out!
1
それ」とあるが、何のことか。
1. 散歩の途中で見た、花が咲いている家
2. 昔住んでいた家によく似ている家
3. 子どものころ、自分が住んでいた家
4. 昔一緒によく遊んだ明子ちゃんの家
2
なつかしい思い出」とあるが、例えばどんな思い出だと言っているか。
1. 隣の家の広い庭によく行った。
2. 祖父と祖母がよく遊びに来た。
3. 庭で明子ちゃんと花を見た。
4. 友達と一緒に山や川で遊んだ。
3
この文章を書いた人は、散歩のときに昔住んでいた家のことを思い出したのはなぜだと考えているか。
1. 昔住んでいた家の庭に咲いていたのと同じ花の香りがしたから
2. 昔住んでいた家の庭に咲いていたのと同じ白い花を見たから
3. 昔住んでいた家の近くの道に咲いていたのと同じ花の香りがしたから
4. 昔住んでいた家の近くに咲いていたのと同じ白い花を見たから