北海道の知床半島沖で観光船が行方不明になっている事故で、現場海域では新たに地元漁師が岩場に上陸し、捜索を始めました。
24日までに11人の死亡が確認され、まだ15人の行方が分かっていません。
斜里町のウトロ漁港は、ここ1時間ほどで風が強くなってきました。知床半島は低気圧の接近に伴って、27日から天気が荒れる予報が出ています。
26日朝、ウトロ漁港から出た漁師らはヒグマよけのスプレーなどを持ち、小型船に乗り換えて陸地に上がり岩場などの捜索も始めました。
また、海上保安庁によりますと、行方不明者は北方領土の国後島周辺まで流された可能性もあるということです。
そのため、国後島との中間線を越えて捜索できるよう、ロシアの国境警備局に通知したということです。
ただ、範囲を広げれば広げるほど捜索活動は難しくなってきます。15人を見つけるにはさらに時間がかかる恐れも出ています。