自民党の
河井案里議員の
陣営による
選挙違反事件で、
広島地方検察庁は
県議会議員や
市議会議員から
一斉に
任意で
事情聴取を
進めていますが、
このうち複数の
議員が
事情聴取に対し「
夫の
河井克行前法務大臣などから
現金を
受け取った」と
説明していることが
関係者への
取材でわかりました。
検察は
現金授受の
有無や
趣旨について
慎重に
捜査を
進めているものとみられます。
自民党の
河井案里議員の
陣営による
選挙違反事件では、
案里議員の
公設第二秘書の
立道浩被告(54)と
夫の
河井克行前法務大臣の
政策秘書、
高谷真介被告(43)の
2人が
去年7月の
参議院選挙で、
陣営のウグイス
嬢に
法律の
規定を
超える報酬を
支払ったとして、
今月24
日、
公職選挙法違反の
罪で
起訴されました。
広島地方検察庁は、陣営の選挙運動の資金の流れをさらに解明するため、県議会議員や市議会議員などから一斉に任意で事情聴取を進めていますが、このうち複数の県議や市議が河井前大臣や案里議員から10万円から数十万円の現金を受け取ったと説明していることが関係者への取材でわかりました。
NHKの取材に対し市議会議員の1人は、「選挙直前の去年7月に河井前大臣から封筒に入った現金30万円を手渡された。違法な金だと思ったが断れなかった」などと話しています。
公職選挙法では候補者が選挙区内の有権者に票の取りまとめを依頼する趣旨で金品を渡す行為を買収にあたるとして禁じていて検察は現金授受の有無や趣旨などについて慎重に捜査を進めているものとみられます。
河井議員夫妻は、秘書が逮捕された今月3日、「捜査中であることから、事実関係に関するコメントについては、現時点では差し控えさせていただきます」としています。