金融庁に
出向していた32
歳の
元裁判官がインサイダー
取引をしたとして
東京地検特捜部は
金融商品取引法違反の
罪で
在宅のまま
起訴しました。
また、
この事件とは
別にTOB=
株式公開買い付けに関する情報を
家族に
伝えたとして
東京証券取引所の26
歳の
元社員も
在宅起訴されました。
在宅起訴されたのは、ことし4月から金融庁に出向していた元裁判官の佐藤壮一郎被告(32)です。
東京地検特捜部によりますと、元裁判官は、職務を通じて知ったTOBの未公開の情報をもとに、ことし4月から9月にかけて自分名義で10の銘柄を合わせて952万円分買い付けたとして金融商品取引法違反のインサイダー取引の罪に問われています。
関係者によりますと、出向した直後から不正な株取り引きを行い、数百万円の利益を得ていたとみられ、証券取引等監視委員会の任意の調べに対し「簡単に利益が得られると思った」という趣旨の説明をしていたということです。
また、特捜部はこの事件と別に東京証券取引所の「上場部」に所属していた元社員細道慶斗被告が(26)、TOBに関する未公開の情報を父親の細道正人被告に(58)不正に伝えたとして、金融商品取引法違反の情報伝達の罪で在宅起訴しました。
父親は、この情報をもとに3銘柄の株、合わせて1707万円分を買い付けたとして、インサイダー取引の罪で在宅起訴され、数百万円の利益を得ていたとみられるということです。
関係者によりますと、元社員は父親の求めに応じて業務で知った情報を伝えたとみられ監視委員会の任意の調べに対し「最初は断ったが断り切れなかった」という趣旨の説明をしていたということです。