アゼルバイジャン外務省などによりますと、日本時間の25日午後、乗客62人と乗員5人を乗せたアゼルバイジャン航空の旅客機が、カザフスタン西部の中心都市アクタウの空港付近の平原に墜落し、炎上しました。
航空会社によりますと、旅客機はブラジルのエンブラエル社が製造した「エンブラエル190型」機で、アクタウ周辺で緊急着陸を試みたということです。
カザフスタン当局は、乗員乗客のうち38人が死亡し、29人が病院で治療を受けているとしています。
航空会社の発表によりますと、搭乗者に日本人は含まれていません。
旅客機は、アゼルバイジャンの首都バクーからロシア南部チェチェン共和国のグローズヌイに向けて出発しましたが、霧の影響で行き先を次々と変更していたということです。
カザフスタンのメディアは墜落現場からはフライトレコーダーなどが回収されたと伝えていて、カザフスタンとアゼルバイジャンの両政府は事故の調査委員会を設置し、原因究明を進めることにしています。
胴体後部がひっくり返った状態で残る
ロイター通信は、アゼルバイジャン航空の旅客機が墜落した現場を上空から撮影した写真を配信しました。それによりますと、旅客機の胴体の後部がひっくり返った状態で残っていますが、尾翼は破損しており、一部しか確認できません。
残された胴体の周囲には、救急車などの車両が集まっていて、救助活動などが行われているのがわかります。また、地面が黒く焼け焦げている場所があるのも確認できます。