福岡市東区の筥崎宮の近くにある創業71年の老舗のそば店では、31日は開店前から店の横に臨時のテントを出して準備を始めました。
店には袋に小分けされたそばと具とつゆなどの持ち帰りセットを買い求める人が次々に訪れ、31日は店主の孫など家族総出で対応にあたっていました。
店によりますと例年、大みそかには店内での飲食と持ち帰りで、合わせておよそ700食のそばとうどんを売り上げるということです。
年越しそばのセットを持ち帰った80代の男性は「毎年ここのそばが食べられるよう来年も健康に過ごしたいです」と話していました。
一方、店内では訪れた人たちが、いりこや昆布からとっただしの風味を楽しみながら、そばやうどんを味わっていました。
東京都から一家で来た中学1年生の女子生徒は「だしの味が好きで、本当においしいです。ことしはかぜをひいてしまったので来年は元気に過ごせたらと思います」と話していました。
店主の清水俊次さんは「物価の高騰など大変なこともありますが、お客さんにおいしく食べてもらい、幸せを感じてもらえるよう来年も頑張りたい」と話していました。