来週から
始まる国連総会の
首脳演説は、3
年ぶりに
通常の
対面形式で
行われますが、ウクライナ
政府はロシアによる
軍事侵攻が
続いていることから、ゼレンスキー
大統領については
ビデオ演説を
認めるよう
求め、
加盟国による
投票の
結果、
賛成多数で
承認されました。
ニューヨークの国連本部で、来週20日から始まる国連総会の首脳らによる一般討論演説は、去年まで新型コロナウイルス対策としてビデオ演説を流す形式もとられましたが、ことしは3年ぶりに通常の対面形式で行われ、多くの首脳らが集まる予定です。
首脳演説をめぐってウクライナ政府は、ロシアによる軍事侵攻が続いていることから、ゼレンスキー大統領が安全に出国し帰国するのが難しいなどとして、今回は事前に収録したビデオ演説を流すことを認めるよう求める決議案を提出しました。
この決議案について16日、国連総会で会合が開かれ、
採決の結果、
▽欧米や日本、インドなど101か国が賛成し、
▽ロシアやベラルーシ、それに北朝鮮など7か国が反対、
▽中国やブラジルなど19か国が棄権して、
決議案は賛成多数で採択されました。
賛成した国々からは、ロシアの軍事侵攻を非難し、非常事態のためビデオ演説を認めるべきだという意見が出ました。
一方、反対したロシアや棄権にまわった国々からは、ウクライナだけを特別扱いするもので、不平等だとする意見も出されました。