JLPT N2 – Reading Exercise 20

#153

恐れてはいけないとか、不安を持ってはいけないとか言われることがあるかもしれない。しかし、恐怖や不安は、車にたとえればブレーキである。車の安全にとって重要なのはアクセルではなく、ブレーキなのだ。アクセルをふかしてスピードを出すことより、危険を察知してブレーキをかけて止まったり、スピードを落としたりすることで事故は防げる。その意味で、ブレーキのない車を走らせることはできないのだ。われわれ人間も恐怖や不安という名のブレーキを使って、自分たちの安全に役立てることが大切だ。

Vocabulary (18)
Try It Out!
1
筆者は、恐怖や不安をどうとらえているか。
1. 恐怖や不安は、安全性の向上を妨げる。
2. 恐怖や不安を感じることが、安全につながる。
3. 恐怖や不安を取り除くことが、安全に役立つ。
4. 恐怖や不安があるうちは、安全とは言えない。