JLPT N2 – Reading Exercise 34

#167



今日、多くの国々で、地球環境に配慮した車が求められている。そのような中でガソリンではなく電気で走る自動車が登場したが、まだ値段も高く長距離を走ることも難しい。また、充電する場所も限られるために、電気自動車に乗る人はそれほど多くない。

しかし、近い将来、それらの問題も技術の進歩によって解決され、やがてはより身近で一般的な乗り物になっていることが考えられる。また、電気自動車は構造が複雑ではないため、一人用または二人用の小型のものならば、個人で製造できる可能性もあるそうだ。数十年後には一人一台電気自動車を持ち、全国どこへでも行ける時代が訪れるかもしれない。



今や自動車は私たちの生活になくてはならないものになっているが、環境への意識が高まるにつれ、車に対する人々の考え方が変化してきている。その結果、電気自動車が、走行時に二酸化炭素を出さず、騒音も少ないことから、環境に優しい車として注目を集め、徐々に利用者も増えている。また、カーシェアリングといって、一台の車を複数の人で使用するというシステムも整ってきている。このような傾向が続けば、個人で車を持つ必要性は薄れてくるだろう。十年後、二十年後はガソリン車が姿を消し、電気をエネルギーとする車を数人で一台利用している、そんな時代が来るかもしれない。

Vocabulary (78)
Try It Out!
1
AとBのどちらの文章にも触れられている点は何か。
1. 電気自動車所有状況の予測
2. 人々の電気自動車に対する関心の高さ
3. 今後開発される電気自動車の新機能
4. 現在の電気自動車が環境に与える効果
2
AとBの筆者は、車社会の今後の可能性についてどのように考えているか。
1. AもBも、車の台数はさらに増え、人々の生活に不可欠なものになるだるうと考えている。
2. AもBも、車の技術はますます進歩し、環境を意識した車が手軽に利用できるようになるかもしれないと考えている。
3. Aは電気自動車の利用者が増えると考え、Bは電気自動車の普及に加え利用の仕方も変化するだろうと考えている。
4. Aは電気自動車の技術が向上すると考え、Bは将来個人で電気自動車を所有することになるだろうと考えている。