課長は資料を全部持って行くつもりかな?
課長は資料を全部持って行くつもりかな?
課長! そのファイル会議室にお持ちしますか。
うん、 よろしく頼むよ。
うーん、 参ったな、 課長が自分で持って行くのか聞きたかったんだけど。
先生、 敬語の使い方間違ってましたか?
はいはい、 お呼びですか? 神田京子でございます。
新人君、 今のは課長さんが正解です。
誤解されるのも無理はありません。
まずはちゃっちゃと書類を届けてらっしゃいな。
さて皆さん、 今の間違い気付きましたか?
今回は間違いやすい敬語の使い方を色々見て参りましょう。
では先ほどのシーンから、
課長! そのファイル会議室にお持ちしますか。
この「 お持ちする」 というのは、 立派な謙譲語一。
つまり行動するのは、 目下の自分に当たります。
課長さんは新人君が運ぶと正しく理解したわけです。
じゃあ何と言えばよかったんでしょう。
「 持つ」 の尊敬語「 お持ちになる」 と言えば、 行動するのは課長本人だということを示します。
というわけで、 こちら。
課長、 そのファイル会議室にお持ちになりますか?
ピンポン、 それなら正解!
「 お」 や「 ご」 を付けるのは尊敬語の場合だから相手に使って、 自分に付けちゃだめですよね?
でも、 「 ご説明をしたいのですが」 というような場合は、 説明するのが自分なのに「 ご」 を付けてもいいんですか?
なかなか鋭いですね。
うん、 「 お」 や「 ご」 は、 「 先生をお待ちする」 「 ご報告をする」 など自分の動作でも、
立てるべき人に対する動作だと謙譲語一になるので問題なく使えます。
また「 私のお菓子」 と言う時も美化語ですからもちろん大丈夫。
だめなのは自分の動作などに付ける場合。
例えば、
「 私のお考え」 とか「 ご旅行に行ってきました」 なんて使いますと、 自分への尊敬語になってしまいます。
動作をするのが、 自分なのか、 相手なのか、 そして立てるべき人に対する動作なのかで、
使えるかどうかが決まって参ります。
「 先生をお待ちする」 のように謙譲語一ならオッケー。
あっ! 勉強中みたいね、 珍しい。
もう! 珍しいってひどいな。
でも最近何だか敬語に目覚めちゃって。
それはいい心掛けだね。
ええ、 まあ
ところで、 この二重敬語って何ですか?
名前の通り、 一つの言葉に同じ種類の敬語が二重に使われてる場合のこと。
「 お読みになられる」 なんてのが、 まあ、 この例ですね。
尊敬語が重なっているので、 一般的には不適切だと言われているんだけど、
でも一般に定着している「 お見えになる」 や「 お伺いする」 などは使っても大丈夫。
へえ、 じゃあ、 この敬語連結との違いは?
おお、 勉強してますね。
敬語連結というのは、 二つの敬語を助詞の「 て」 で繋げたもの。
例えば、 「 お読みになっていらっしゃる」 は?
分かった!
「 お読みになる」 と「 いらっしゃる」 の二つの尊敬語が助詞の「 て」 で繋げられてるってことですよね。
ピンポーン! 正解!
これは助詞の「 て」 を挟んで、 結び付きが正しければ問題なし。
いろんな例があるから、 いつも先輩達の会話に耳を傾けて、 敬語に関心を持つことも大切ですよ。
はい、 頑張ります!
頑張って!
ここで一句。
勘違い「 お」 と「 ご」 を付けて、 自分立て。
勘違い「 お」 と「 ご」 を付けて、 自分立て。
それでは、 これにて。
課長は資料を全部持って行くつもりかな?
持っ
課長
つもり
資料
行く
全部
課長! そのファイル会議室にお持ちしますか。
会議
課長
室
持ち
ファイル
うん、 よろしく頼むよ。
よろしく
頼む
うーん、 参ったな、 課長が自分で持って行くのか聞きたかったんだけど。
参っ
課長
行く
自分
聞き
うーん
先生、 敬語の使い方間違ってましたか?
間違っ
敬語
先生
使い方
はいはい、 お呼びですか? 神田京子でございます。
京子
神田
お呼び
新人君、 今のは課長さんが正解です。
課長
君
正解
新人
今
誤解されるのも無理はありません。
無理
誤解
まずはちゃっちゃと書類を届けてらっしゃいな。
まずは
書類
届け
さて皆さん、 今の間違い気付きましたか?
間違い
今
皆さん
気付き
今回は間違いやすい敬語の使い方を色々見て参りましょう。
やすい
今回
間違い
敬語
色々
使い方
見
参り
では先ほどのシーンから、
先
シーン
課長! そのファイル会議室にお持ちしますか。
会議
課長
室
持ち
ファイル
この「 お持ちする」 というのは、 立派な謙譲語一。
という
立派
語
一
持ち
謙譲
つまり行動するのは、 目下の自分に当たります。
行動
つまり
目下
当たり
自分
課長さんは新人君が運ぶと正しく理解したわけです。
課長
君
運ぶ
理解
新人
正しく
じゃあ何と言えばよかったんでしょう。
言え
何
じゃあ
「 持つ」 の尊敬語「 お持ちになる」 と言えば、 行動するのは課長本人だということを示します。
言え
課長
本人
語
行動
尊敬
持つ
持ち
示し
というわけで、 こちら。
という
こちら
課長、 そのファイル会議室にお持ちになりますか?
会議
課長
室
持ち
ファイル
ピンポン、 それなら正解!
それなら
正解
ピンポン
「 お」 や「 ご」 を付けるのは尊敬語の場合だから相手に使って、 自分に付けちゃだめですよね?
使っ
場合
相手
語
尊敬
付ける
自分
付け
でも、 「 ご説明をしたいのですが」 というような場合は、 説明するのが自分なのに「 ご」 を付けてもいいんですか?
という
説明
場合
自分
付け
なかなか鋭いですね。
なかなか
鋭い
うん、 「 お」 や「 ご」 は、 「 先生をお待ちする」 「 ご報告をする」 など自分の動作でも、
報告
動作
自分
先生
お待ち
立てるべき人に対する動作だと謙譲語一になるので問題なく使えます。
使え
立てる
語
動作
人
一
問題
に対する
謙譲
また「 私のお菓子」 と言う時も美化語ですからもちろん大丈夫。
もちろん
語
時
言う
お菓子
大丈夫
私
美化
だめなのは自分の動作などに付ける場合。
場合
付ける
動作
自分
例えば、
例えば
「 私のお考え」 とか「 ご旅行に行ってきました」 なんて使いますと、 自分への尊敬語になってしまいます。
行っ
考え
語
しまい
尊敬
自分
旅行
私
なんて
使い
動作をするのが、 自分なのか、 相手なのか、 そして立てるべき人に対する動作なのかで、
立てる
相手
そして
動作
人
自分
に対する
使えるかどうかが決まって参ります。
決まっ
参り
使える
「 先生をお待ちする」 のように謙譲語一ならオッケー。
オッケー
語
一
先生
お待ち
謙譲
あっ! 勉強中みたいね、 珍しい。
珍しい
勉強
中
みたい
もう! 珍しいってひどいな。
ひどい
珍しい
でも最近何だか敬語に目覚めちゃって。
ちゃっ
最近
敬語
何だか
目覚め
それはいい心掛けだね。
心掛け
ええ、 まあ
ところで、 この二重敬語って何ですか?
ところで
何
敬語
重
二
名前の通り、 一つの言葉に同じ種類の敬語が二重に使われてる場合のこと。
使わ
場合
種類
通り
敬語
重
同じ
言葉
名前
二
一つ
「 お読みになられる」 なんてのが、 まあ、 この例ですね。
読み
例
なんて
尊敬語が重なっているので、 一般的には不適切だと言われているんだけど、
重なっ
一般
語
尊敬
的
不適切
でも一般に定着している「 お見えになる」 や「 お伺いする」 などは使っても大丈夫。
使っ
一般
大丈夫
見え
伺い
定着
へえ、 じゃあ、 この敬語連結との違いは?
じゃあ
違い
敬語
連結
おお、 勉強してますね。
勉強
敬語連結というのは、 二つの敬語を助詞の「 て」 で繋げたもの。
という
敬語
助詞
二つ
連結
例えば、 「 お読みになっていらっしゃる」 は?
いらっしゃる
例えば
読み
分かった!
分かっ
「 お読みになる」 と「 いらっしゃる」 の二つの尊敬語が助詞の「 て」 で繋げられてるってことですよね。
繋げ
いらっしゃる
読み
語
尊敬
助詞
二つ
ピンポーン! 正解!
ピンポーン
正解
これは助詞の「 て」 を挟んで、 結び付きが正しければ問題なし。
挟ん
助詞
問題
結び付き
いろんな例があるから、 いつも先輩達の会話に耳を傾けて、 敬語に関心を持つことも大切ですよ。
いろんな
会話
先輩
いつも
例
関心
敬語
大切
耳
持つ
達
はい、 頑張ります!
頑張り
頑張って!
頑張っ
ここで一句。
一句
勘違い「 お」 と「 ご」 を付けて、 自分立て。
勘違い
自分
立て
付け
勘違い「 お」 と「 ご」 を付けて、 自分立て。
勘違い
自分
立て
付け
それでは、 これにて。
それでは
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