ロシアの
政府系ガス会社は、
旧ソビエトのモルドバへの
天然ガスの
供給を1
月から
停止すると
発表しました。
過去の
支払いが
滞っていることが
理由だとしていますが、EU=
ヨーロッパ連合への
加盟手続きを
進めるモルドバ
側は、
関係が
悪化しているロシアが、
エネルギーを
政治的な
武器にしていると
強く
反発しています。
ロシアの政府系ガス会社「ガスプロム」は12月28日、1月1日から旧ソビエトのモルドバへの天然ガスの輸出を停止すると発表しました。
これに対して、モルドバのレチャン首相はSNSに「ロシアは真冬に人々を電気も暖房もない状況に追い込もうとしている」と投稿し、強く非難しました。
「ガスプロム」は、天然ガスの輸出停止の理由について、モルドバ側の過去の供給分に対する支払いが滞っているためだとしていますが、レチャン首相は、国際的な監査で無効とされた債務は受け入れられないとして、ロシアはエネルギーを政治的な武器として使っているだけだとしています。
モルドバはロシアと歴史的なつながりが深い国ですが、EU=ヨーロッパ連合への加盟手続きを進めていて、特にウクライナ侵攻以降、関係が悪化しています。
天然ガスによる発電に頼るモルドバにとって、ロシアからの供給が停止すれば深刻な電力不足に陥ることが懸念されていて、モルドバの議会は12月、非常事態宣言を出すことを決めています。