28
日、
宮城県で
震度4の
揺れを
観測した
地震は、
震源地が
三重県沖であったにもかかわらず、
遠く
離れた
東北や
関東などで
揺れが
強くなりました。
気象庁は、
震源が
非常に
深かったため
離れた
地域に
揺れが
伝わる「
異常震域」と
呼ばれる
現象が
起きたとみています。
気象庁によりますと、28
日午前3時半すぎ、
三重県南東沖を
震源とするマグニチュード6.5の
地震が
発生し、
震源地から500
キロ以上離れた
宮城県丸森町で
震度4の
揺れを
観測した
ほか、
東北や
関東の
広い範囲で
震度3を
観測しました。
一方、震源から近い三重県で、揺れは観測されませんでした。
なぜ、震源から遠く離れた場所で強い揺れが観測されたのか。
気象庁は、今回の地震の震源が深さ420キロと非常に深いところで起きたことが関係しているとしています。
今回のような現象は「異常震域」と呼ばれ、太平洋側の東から日本列島の下に沈み込んでいる堅い岩盤「太平洋プレート」で起きた地震に伴うものでした。
通常、地震の揺れは震源から遠くなるほど弱まりますが、堅いプレートの内部では地震の揺れが弱まらず伝わりやすい性質があり、東北や関東ではプレートを通して強い揺れが伝わったということです。
「異常震域」は過去にもたびたび起きていて、平成27年に発生した小笠原諸島西方沖の深さ682キロを震源とするマグニチュード8.1の地震では、遠く離れた関東でも震度5強や5弱の揺れを観測しました。