資源の
減少が
懸念される
太平洋クロマグロの
漁をめぐって、
水産庁が
初めて、
操業停止の
勧告を
出しました。
漁獲枠の
上限を
超えるお
それが
あるとして、「
流し網」を
使った
小型クロマグロの
漁が
対象です。
日本近海など太平洋でのクロマグロ
漁は、
沖合漁業がことし
1月から
新たに、「TAC
制度」という
罰則つきの
規制の
対象になっています。
水産庁によりますと、このうち「流し網」を使った30キロ未満の小型クロマグロの漁獲量が、今月20日までに漁獲枠の9割に達して上限を超えるおそれがあるということです。
このため水産庁は23日「流し網」を使う全国の漁業者に対して、小型クロマグロを目的にした操業の停止や、誤って漁獲した場合は海に戻すことなどを求める勧告を出しました。
ことし1月に新たに規制が導入されてから勧告が出されるのはこれが初めてです。
この規制では、今後も「流し網」を使った小型クロマグロの漁獲量の増加が続けば、操業停止が「命令」され、命令が出てから故意に漁獲すると、罰則が科されます。
ただ、小型クロマグロ全体の漁獲枠のうち「流し網」は1%程度のため、水産庁は、消費者には、ほぼ影響がなく、漁獲量全体が上限に近づいている状況ではないとしています。