30
日の
判決で
長崎地方裁判所の
天川博義裁判長は
市の
部長による
性暴力を
認めたうえで「
性的自由を
侵害するもので
違法だ」と
指摘しました。
そのうえで「部長は取材への協力という職務に関連する行為に際して性暴力に及んでいて職務関連性がある」として市の賠償責任を認定しました。
さらに別の職員が虚偽の情報を流したことや、市が二次被害を防ぐ義務を怠ったことも認めたうえで、慰謝料などおよそ2000万円を支払うよう市に命じました。
一方、謝罪広告の掲載は認めませんでした。
原告の女性記者「勝訴できたことにほっとしています」
判決後、
原告の
女性記者や
弁護士が
記者会見しました。
この中で女性は「勝訴できたことにほっとしています。努力した15年間が認められ、責任は長崎市にあると司法に判断してもらえたことを喜んでいます。きょうの判決がこの社会で暮らし、働く女性にとって性的暴力にあうことなく、あってしまった後もその不当性が社会に認められ、誇り高く生きられる一筋の光となることを希望します」と話しました。
そのうえで女性は長崎市に対して「判決の内容に従い真摯(しんし)に反省し、心からの謝罪をして、こういったことを二度と起こさないようにしてほしいと思います」と述べ、判決を受け入れるよう求めました。
長崎市長「判決文を十分に精査して対応を検討」とコメント
30
日の
判決を
受けて
被告の
長崎市の
田上富久市長はコメントを
発表し「
長崎市は
訴訟の
経過において
必要な
主張を
行い、
その主張が
認められた
部分もあります。しかしながら
一方で、
主張が
認められなかった
部分もありますので、
これから判決文を
十分に
精査して
対応を
検討してまいります」としています。
長崎市は判決を受け入れるのか、控訴するかなどの対応については今後、判断するとしています。
判決が性暴力を認定した当時の原爆被爆対策部長は問題が発覚したあと、自殺しています。
最高検“袴田さんを犯人だと決めつけたかのように自白求めた”
袴田巌さんが再審=やり直しの裁判で無罪判決が確定したことを受け、再審請求の手続きや当時の捜査の検証を行ってきた最高検察庁は、26日にその結果を公表しました。取り調べについては「袴田さんを犯人であると決めつけたかのように自白を求めるなど、供述に真摯(しんし)に耳を傾けたものとは言えなかった」などとしています。
Source: NHK
Dec 26, 2024 17:12
約30年前のコメ輸入めぐる 日米交渉の内幕 外交文書で明らかに
およそ30年前、日本が初めてコメの部分的な輸入を受け入れた日米交渉の内幕が、公開された外交文書で明らかになりました。当時の宮沢総理大臣が日米首脳会談で、過去にも牛肉などの輸入を自由化したことで「選挙で大敗した」と反対姿勢を示すなど、交渉終盤にかけて厳しいやりとりが続いていた様子がうかがえます。
Source: NHK
Dec 26, 2024 10:12