青森県の五所川原市と中泊町を結ぶ津軽鉄道は、開業した昭和5年から、石炭を燃料に使う昔ながらの「だるまストーブ」を載せた「ストーブ列車」を毎年、運行しています。
1日は、五所川原市の津軽五所川原駅で式典が開かれ、地元の津軽三味線の奏者が演奏を披露しました。
続いて、津軽鉄道の澤田長二郎社長が、「安全と安心を確保しながら多くのお客様をお迎えしたい」とあいさつしたあと、正午ちょうどに1番列車が出発しました。
100人余りの乗客は、ストーブの上で焼いたスルメや日本酒を味わったり、津軽地方の田園風景を車窓から眺めたりして、冬ならではの列車の旅を楽しんでいました。
宮崎県から訪れた50代の女性は「いつかストーブ列車に乗りたいと思い、きょうようやく来ることができた。ことばにできないくらいすばらしく、冬を満喫できる気がする」と話していました。
津軽鉄道の「ストーブ列車」は、来年3月末まで毎日、運行されます。